業種教育案件カテゴリシステム開発

教育現場に特化したSNSを短期開発:佼成学園「KOSEI QUEST」で実現する生徒主体の学びとコミュニケーション  

利用サービス|カリスマAI開発

プロジェクト概要

開発内容: 学校内専用SNS「KOSEI QUEST」

目的: 生徒が主体的に学び、発信できる場を提供しつつ、SNSリテラシーを実践的に学ぶ環境を整える

課題: 一般のSNSでは管理やリスク対応が難しく、教育現場特有の要件(実名/匿名の管理、不適切投稿の監視と指導など)に対応する必要があった

効果: 外部のSNSでトラブルになる前に校内でリテラシーを身につけ、教育的指導を行える環境が整った

「SNSリテラシーを実践的に学ぶ場が欲しかった」

―導入の背景を教えてください

岡野先生: きっかけは生徒が主体的に学ぶ環境を整えたいという思いでした。特にSNSについては、リテラシーを身につける場が必要だと考えていました。一般のSNSだと管理やリスク対応が難しいので、校内で完結する独自のプラットフォームを作りたいと思ったんです。

外部のSNSで何か問題が起きてからでは遅いので、実際に使いながら適切な指導ができる環境として、校内SNSの開発を依頼しました。

「実名と匿名を切り替えられる機能にこだわりました」

―特に重視した機能は何ですか?

萩原先生: 教育現場ならではの要件として、実名と匿名を切り替えられる機能は絶対に必要でした。生徒が不適切な発言をした場合に特定できる仕組みは教育上必須ですが、同時に匿名でも発言できる場も必要です。

特に教員側が実名表示に切り替えられる機能は重要でした。これにより、投稿内容を確認しながら適切な指導ができます。既に不適切な発言があった場合にも、すぐに対応できています。

「要件を理解した上で段階的な提案をしてくれました」

―開発はスムーズに進みましたか?

岡野先生: 開発過程では、学校現場特有の制約があるなかで柔軟に対応してもらえました。例えば、ポイント評価システムや実名・匿名の切り替え機能など、教育環境ならではの要件を詳細にヒアリングした上で実装してもらいました。

特に印象的だったのは、単に開発するだけでなく、運用面も含めた段階的なアプローチを提案してくれたことです。「この機能は現段階では不要」といった率直なアドバイスもあり、必要なものを必要なタイミングで導入できました。

今回依頼を受けて開発したKOSEI QUEST

KOSEI QUESTポイント評価システム・匿名切り替え機能

「詳細なドキュメントは教材としても活用できます」

―開発で特に良かった点は?

萩原先生: 詳細なドキュメントを提供してもらえたことは大きなメリットでした。画面遷移図やデータベース設計など、システムの内部構造が分かるドキュメントは、情報の授業でも活用できます。

実は私自身もWeb開発の経験があるのですが、現在の開発トレンドを知る意味でも参考になりました。これらのドキュメントは今後、生徒たちに「実際のシステムはこうやって作られているんだよ」と教える教材にもなります。

今回開発したKOSEI QUEST システムアーキテクチャ

今回開発したKOSEI QUESTの画面遷移図

「まずは小さく始めて、運用しながら改良しています」

―現在の利用状況は?

岡野先生: 現在はテスト段階で、一部の生徒に使ってもらっています。本格運用は2年後を目標としていて、今はどの機能が実際に役立つかを検証している段階です。

すでに生徒は「こういうことをしたいのね」と理解してくれていて、積極的に参加してくれています。数学の先生からは「参画型の授業ができる」と評価いただいていますね。

左: 岡野先生 | 中央: 萩原先生 | 右: シモンズ

「教科ごとにポイントを管理できるようにしたい」

―今後の展望を教えてください

萩原先生: 現在のポイントシステムは投稿やいいねに対して一律でポイントが付与されますが、これを教科やハッシュタグごとに管理できるようにしたいですね。例えば数学1と数学Aで別々にポイントを管理できれば、より細かな評価が可能になります。

また、投稿一覧で内容をもう少し詳しく表示する機能や、不適切投稿に対するペナルティの仕組みなども検討しています。ログイン禁止だけでなく、「閲覧はできるが投稿はできない」といった段階的な制限機能があるといいですね。

「外部のSNSでトラブルになる前に教育できます」

―導入効果をどう評価していますか?

岡野先生: 最大の効果は、生徒が実際のSNSに近い環境でリテラシーを学べることです。もし不適切な投稿があっても、外部で大きなトラブルになる前に教育的指導ができます。

すでに何件か不適切な発言があり、指導する機会もありました。そういった場合でも校内で完結しているので、早い段階で適切な指導ができるのは大きなメリットです。生徒も実際に使いながら学べるので、座学だけでは得られない実践的な学びになっています。

「まずは小さく始めて、段階的に発展させるのがおすすめです」

―同様のシステム導入を検討している学校へのアドバイスは?

萩原先生: AI開発や新システムの導入を検討している学校は多いと思いますが、まずは小さく始めて運用しながら改良していくやり方がいいと思います。最初から完璧なものを作ろうとすると膨大な時間とコストがかかりますし、実際に使ってみないと分からない部分も多いです。

特に教育現場では柔軟な対応が重要なので、学校特有のニーズに合わせてカスタマイズできるパートナーを選ぶことをお勧めします。技術面だけでなく、実際に運用する教員の視点も含めた提案をしてくれる開発会社を選ぶと、長く使えるシステムになるでしょう。

おわりに

本プロジェクトを通じて、佼成学園様は校内SNSの導入により、生徒の主体的な学びとSNSリテラシー教育という大きな成果を得られました。また、教員の皆様にとっても、効率的な生徒管理と効果的な教育指導が可能になりました。

Automagicaは、今後もAI技術を活用し、お客様の課題解決に貢献してまいります。教育機関向けシステム開発のご相談は、お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

短期間での開発という制約も、むしろチャンスに変えることができたのは、岡野先生をはじめとする佼成学園様の先進的な視点とご支援があってこそだと考えています。

スピーディーな開発アプローチと実機デモによる具体的な価値提示の重要性を改めて再確認しました。

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